fc2ブログ
 明け方の夢を膨らませて作った、切ないSMの物語


★新館・旧館・別館の構成★

1.新館、通常更新のブログ

2.別館、女性向けSMあまあまロマンス
つまりここ↑

旧館バナー
↑本館の旧コンテンツを見たい方はここに
プライベートモードです。パスワードは「すぱんきんぐ」
画像のリンク先は自己責任でお願いします




性的、暴力的な表現を含んでいます。
虚構と現実の区別のつかない方
18歳未満の方はご遠慮くださいませ。
自己責任に於いて閲覧していただきますようお願いします。

 

 エレベータで、リザーブされている部屋へあがった。このホテルは叔父のホテルだから、何度か一緒に利用した事がある。あきれた事に叔父は一番広いスイートに、一般の人間にはわからないように設備を改造してプレイルームにしてしまっていた。
 まるでインテリアの一部のようになっている部屋の真ん中にある柱には、飾りのような請った彫りこみの金具が打たれているし、天井は徹底的に補強されていて、なぜかシャンデリアを吊るすための設備があちこちに取り付けられている。(もちろんそこにシャンデリアはついていない。)部屋のあちこちには、配線が張り巡らされていて、コネクターに差し込むだけでいろんな電動器具が使える。設備を知っている人間が20分もあれば、あれこれと機械を取り付けて完全に電動式のプレイルームにすることが出来るのだ。
「シャワーを浴びるか?」
 部屋に入ると、叔父はまっすぐ部屋の中央のテーブルに載せられている呼吸させてあるワインの所へ大股で歩いて行く。手馴れたしぐさでコルクを抜くと、グラスに注ぎ分けてくれた。僕は部屋のあちこちにさりげなく置かれているいろんな形の椅子のひとつに座ると、おとなしくグラスを受け取った。
「叔父さんお先にどうぞ」
 鷹揚にうなずいて、叔父はバスルームへと消えていった。最後にちょっと振り返ると、にやりと笑って念押しする。
「逃げるなよ」
 叔父が視界から消えると、僕はほっとしてソファにもたれかかり、今だけはと自分に言い聞かせながらワインを楽しんだ。風呂に一緒にと言われたらどうしようかと考えていたので、緊張が抜けてすっかり脱力している。この部屋の風呂はものすごく広い上に大きな鏡まで付いていて、しかもシャワーフックやバスカーテン用のバーに見せかけて、吊りや拘束が出来るようにしてあるのだ。
 さっきのローターのせいですっかり敏感になって汗に濡れた身体を吊るされて叔父の手で洗われると思うと、ひるまずにはいられなかった。自分が思いのほか感じやすい身体をしている事は薄々知っていた。あっという間に叔父にもばれてしまうに違いない。僕は今夜何度目かの後悔のため息をついて、ソファに沈み込んだ。
 叔父と入れ替わりにシャワーを浴びた。まず、コックリングを外して、それからローターを引き出す。ずるりと引き出されるそれの感触に思わず眼をつぶる。身体中に泡を立てて、ゴシゴシとこする。強い刺激を先に与えておけば、いくらかは持ちこたえられるはずだった。
 そんな事で、叔父に太刀打ちできるとは思っていなかったが。もう一回自分で、抜いてしまおうかとも思ったが、最初の目的がどこかへ行ってしまいそうで下手な小細工をすることは諦めた。髪の毛をある程度乾かすと、備え付けのバスローブを羽織ってバスルームを出た。
 叔父はすでに、天井にある金具のひとつにかけてあった鎖を下ろして、吊りの準備をしていた。鎖の先には縄を引っ掛けるフックがつけてあり、黒光りしたそれはあまりにもまがまがしく、被虐感を強く刺激する。バスルームのドアに張り付いたまま、一晩中動きたくない気分だった。そんな自分を叱咤して、叔父のそばに行った。
 叔父の技術見たさに思い切って頼み込んだのに、それを余すところ無く発揮されると、自分は彼の責めに付いていけないような気がして来ている。その臆病さを叱咤しようと、自分からバスロープを脱いで両手を差し出した。さっさと吊られてしまえば、もう、逃げようが無い、心の中の逡巡も一掃されてしまうだろう。叔父は、そんな気持ちを見透かしたように、手首を取り、そこに指を這わせる。
「縛られた事は?」
「まだ一度も」
 ふうん。と、眼を覗き込みながらそっと手首を持ち上げて手を返し、脈のあるそこへ唇を押し当てる。思わず息を飲むようなしぐさだった。ちろちろと手首を舌で刺激されるとあまりにも気持ちがよかった。
 あっという間に、一度逝った身体が反応し始める。それから、ひどく恭しいしぐさで、手首をひとつにくくられ、フックに引っ掛けられた。リモコンのスイッチを入れると、ブーンという音と共に鎖が巻き上げられ、それにつれて両手は頭の上に上がって行った。徐々に身体が伸びていく間、叔父はずっと僕の眼を見つめている。
 反応を見られている。そう思うと見返す勇気も無く、眼をそらさずにはいられない。身体がぴんと伸びきり、ゆっくりと踵が上がっていく。つま先が宙に浮く寸前にスイッチは切られ、僕は頼りない足元を探って何とか床を捉えていた。さあ、これでもう逃げようが無い。観念するしかないんだぞ、博人。自分に言い聞かせ。思い切って息を吸うと、顔を上げた。
 目の前に、裸で手首を縛られて吊られた身体が大きな鏡に映っているのを見て感心した。この部屋は、実にさりげなく何もかもが自然に見えるように配置されていて、誰にも本来の目的を気付かせないようにしてある。それでいて、ポイントポイントをしっかり抑えてあるので、プレイルームとしては実用的に出来ているのだ。




↓ランキングに参加しています。応援してね。☆⌒(*^∇゜)v ヴイッ

スポンサーサイト
[PR]