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 明け方の夢を膨らませて作った、切ないSMの物語


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性的、暴力的な表現を含んでいます。
虚構と現実の区別のつかない方
18歳未満の方はご遠慮くださいませ。
自己責任に於いて閲覧していただきますようお願いします。

 

 高原は私を彼に紹介もせず、その辺りに座るように促すと、テーブルの上に用意されていたグラスに水割りを作って渡してくれた。
 その青年も何も話さず言葉に出さず、それこそ猫のような足取りで近づいてきたと思うと、背伸びして高原の唇にくちづけた。オカエリナサイの軽いキス。
 その次の瞬間に、高原は青年の手首をつかんで捻りあげていた。呆然としている間に、白いシャツが乱暴にボタンを飛ばしながら引きはがれる。どこから出てきたのか分からないほどすばやく麻縄が手首に巻かれたと思うと、驚きに瞬きをしている間に後手に縛りあげられていた。胸にその縄を廻す。傍目にもはっきりと分かるほど、ぎりぎりと引き絞られて手首が背中に引き上げられた。
 高原は息も乱していない。そのまま青年をテーブルの上に引き倒し、手を廻してズボンのボタンを外したと思うと引き下げた。真っ白な細い身体が現れる。下着を着けていなかったので、もう素裸だった。
 私は、あまりの急展開な事態にびっくりしてしまって、声も出なかった。新たな縄が出てくると、青年はうつぶせのまま、テーブルの足に廻された縄でテーブルに留めつけられてしまう。足首にも縄が巻かれると、体重をかけてぎゅううっと押し曲げられて太腿に押し付けて縛る。足を拘束した縄もしっかりともう一本のテーブルの脚に結び付けられた。
 残りの足だけがかろうじて床についていたが、その足首も足を伸ばしたままテーブルの足に縛り付けてしまうと、青年はもう全然身動きが出来ない状態になっていた。
 高原は表情もかえずに荷物のように縄をかけまわされた青年の腕に、肘を乗せゆっくりと自分の体重をかける。青年の、諦めていたように閉じられていた目がぱっと見開き苦痛に顔がゆがむ。片方だけ床についている足の指が床を捉えようとまさぐり、反対の足の指はしっかりと反り返っていた。
「あ…あ……」
 首を振る。あっという間に冷や汗が青年の身体に噴出して、てらてらと光り始める。握りしめたこぶしは白く、反対に上半身は紫色とピンクのグラデーションのような色になってきている。折れる…。それ以上やったらまずいという限界を見極めて、ぱっと高原は手を離すと起き上がった。青年はひゅうと音を立てて息を吸い込むと、その後は激しく喘ぐばかりだった。高原の手のひらが容赦なく青年の尻に叩きつけられる。ばしぃっ!
「あうっ!」
 肉を打つ鋭い音が響き渡って、白い彼の尻にピンク色の手形がくっきりと浮かび上がってくる。ガラスのような瞳には透き通った涙が盛り上がってきた。高原は自分が手形をつけた尻を優しくなでまわし、十分堪能してからまた打ち据えた。今度は、一定の速さで打ち続ける。バシッと鋭い音がする度に、青年の身体が捻れる。
「くっ!」
 彼の背が反りあがり、縄がギシギシときしむ。だが、逃げようもない状態に縛り上げられているのだ。ただただ、打ち据えられるしかなかった。最初は歯を喰いしばっていた青年が、悲鳴を上げたのは百回を数えた頃だったろうか。
「百」
 宣言されて、初めて高原が数を数えていた事に気がつく。
「あ!あうっ。痛。痛い。もう、許し…て」
 それからの、青年は一打ち毎に跳ね、叫び続けた。頭を打ち振る。叫びすぎて声がかすれ、頬は涙でびっしょり濡れている。私は、握りしめた両手を膝の上で揉み絞りながら彼の苦痛を見つめていた。真っ赤になった尻がだんだん腫れ上がってきて紫色の痣になってくる。百五十を越す頃には、彼はただただ泣き声をあげ、謝り続けていた。
「ごめんなさい」
「もうしない」
「許して」
「許してください」
「もうだめ」
「耐えられない」
 自由になろうと必死にもがく身体は、縄目の中でのたうち続ける。だが、高原はまったく気にしていない様子で、二百回を数えるまで打ち続けた。打ち終わると、すぐに身体にかけられた縄を手早く解く。傍目にもぎゅうぎゅう締め付けていた縄は、血流も滞らせていたに違いない。紫色になった手足が、みるみるうちにピンク色になり、身体に食い込んでいた縄目の痕は、もがいたせいで擦れた内出血を残していた。
 高原はぐったりした相手の身体をテーブルの上に仰向けに乗せ上げると、足首と太腿をひとつにくくりテーブルの足に左右別々に留めた。それから手首をひとつにくくり頭の上にあげてその縄もテーブルの足に廻す。さっきと違って今度は縄を締め上げたりしなかった。こんなに酷い目に会っているのに、青年の中心は天をつくようにそそり立っていた。高原がポケットから何かを取り出すと、そのコックにパチンと音を立ててはめた。三つの輪が三角になるようにつながったゴムのリングだった。ひとつの輪を袋の根元から締め上げるようにもうひとつの輪を袋の上を締め上げるようにすると、残りの輪がペニスの根元をしっかりと締め上げて、痛々しいばかりに食い込んだ。
 そんなひどい目に合わせられて頬を涙でびっしょりと濡らしていながら、青年がようやく見開いた眼はうっとりと情欲に煙っていた。
 初めて高原は、私のほうを見た。
「どうだった?」
「のぼせちゃった」
「やりすぎたか?」
「ううん。でも、私は彼ほど我慢できそうにない」
 高原の眉が上がって、近づいてくると私の顎に手をかけてそっと上向かせられた。
「だが、反対だろう?」
 反対?高原は私の座っているソファの背もたれに尻を乗せて、青年の方へ手を振った。
「そそられると思わないか?」
「思うわ」
 そして、気がついた。彼が言っている言葉の意味に。
 彼は私が責める側の人間だという事を見抜いていたのだった。





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