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 明け方の夢を膨らませて作った、切ないSMの物語


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性的、暴力的な表現を含んでいます。
虚構と現実の区別のつかない方
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自己責任に於いて閲覧していただきますようお願いします。

 
 私が愛する妻と出会った頃の話をさせて戴きたい。

 その頃私は、王立付属の学問所で、勉学にいそしむ二十一歳の学生だった。家は、由緒だけはあったものの、領主である父とその家族の生活と、その家族が住む館の管理をまかなう程度の収入しかなく、次男である私は、なにがしらかの学問、もしくは技術を修めて仕事をみつけるか、進学の道に進むか、軍隊に入るか選ばなくてはならなかった。
 幸い、人よりも抜きん出た記憶力のおかげで、私は学問の道へ進む事になった。それは、非常に幸運な偶然が重なりあって起ったある有力者の好意と出資のおかげだった。
 私は、その期待に応えるべく、精進に勤め、学問所でも有数の秀才と数えられる業績を残しつつあった。
 学問所が学ぶ事のみに明け暮れる白い塔あったとしても、夏には休暇をもらい、一年に一度故郷へ戻れる時期がある。多くの若い学生はその機会には郷里へ戻り、また年長の学生は自らの学問を究めるために旅に出るものもあった。
 その年の夏、私は休暇を故郷で過ごすつもりであった。ところが、私にとっては誰よりも恩義を得ているその出資者の伯爵に呼び出されて直接にある頼みごとをされたのである。
それは、彼の領地へ赴きある子供の勉強を夏の間だけ見て欲しいという要請だった。そして、一冊の古びた書物を渡されて、その本をよく読み、そこに書かれているままをその子供に施すようにと命じられたのだ。
彼の頼みを断わるなどとは、我が身が受けている好意から言っても、彼の王宮での地位や身分を考えても、とんでもない話だった。私は深く頭をたれ、畏まって彼の命を承った。
 学問所に身を置いているとはいえ、馬の産地で有名な郷里で育った私は、馬に乗るのが大好きだった。二年近くも暗い学問所で書物と、気難しい教師達と、脚を引っ張り合う友人と、読むのも難儀な古い言葉と格闘していた日常から離れ、青い空と、どこまでも続く緑の野へ旅立つ事が、若い者にとってどれほどの開放感と喜びをもたらすか、理解していただけるだろうか。
 その旅路の果てに待っているものが私の人生を根底から覆すほどの大事だとは思いもよらず、私は気の向くままに馬に早駆けさせ、王都から半日の伯爵の領地へと出発していった。
あらかじめ私がやってくる事は、報せが届いていたのだろう。館に着くと恭しく慇懃無礼な執事に迎えられ、心地よくしつらえられた部屋へ案内された。
いったい私のこの館での立場はどうなっているのか。いぶかしまずにはいられないほど広く、控えの間までもが付いている立派な客間だった。確か子供の勉強を見るという話だったので、私は浅はかにも、伯爵の親戚か何かの男の子の面倒を、ひと夏見ればいいくらいに考えていたのだ。
それであれば家庭教師だ。使用人とは言えないが、客人とも言えない……そういう立場なのではないかと思っていたのに、それにしてはあまりにも丁寧なもてなしぶりだった。困惑しながらも用意されたコロンの入った湯をつかい、身支度を整えた。
 いずれは、その子供に引き合わされるのだろうが、どうやらすぐというわけでもないようだ。伯爵は七人の子供を持っていて、そのうちの5人までがすでに独立して妻をもらっているか、どこかの家に嫁いでいるかだった。
 6人目の女性は、社交界でも有名な美しい姫君で、多くの崇拝者を持っていると評判だった。7人目のお子の噂は聞かないが、もしかしたら、私が勉強を教えるのはその子供なのではないだろうか。待っている間に、伯爵から預かった本を読んでおこうと思い、森からの気持ちよい風がレースのカーテンを揺らしている窓辺に、心地のよさそうな肘掛け椅子を引っ張っていって座り、その本を開いた。
 見開きのページに現れたのは、一人の女性のむき出しの尻を叩く男の絵だった。
 一瞬私は自分の目にしたものが信じられず金縛りを受けたように動けなくなってしまった。どうやらその男は聖職者らしかった。打たれているのは身分の高い女性のようで介添えには侍女らしき女性がついている。場所は、教会の中なのではないか。
その中央の壇上で、あらわにスカートをめくり上げられ、下穿きもつけず跪いている女性のそのふっくらとした尻を容赦なく打ち据える男。想像もしていなかったその光景に私はうろたえて本を閉じた。その時、ドアがノックされ、小間使いらしき女性の声が恐ろしい言葉を継げた。
「お客様、お嬢様がお会いになるそうです。居間のほうへおいでくださいませ」
 私は、今目にした絵から受けた動揺から立ち直る間もなく、居間へ案内されて行くことになってしまった。彼女に会ったときの驚きをどう表現したらいいのだろう。難しい顔をした妙齢の女性を従えて座っているのは年の頃は13歳くらいの美しい小淑女だった。彼女は、姿に劣らぬマリエーヌという美しい名前を持っていて私を迎えると愛らしくにっこりと笑った。
銀色の巻き毛は波打って背になだれ落ち、パッチリと開いたグリーンの瞳とふっくらとつやつやしく桃色に光る唇。年頃になれば、宮廷中の男共がその足元に跪くのではないだろうか。まるで、ビスクドールのように滑らかな頬、膨らまされたドレスの膝に慎ましくそろえられた白い掌のその指の先まで、美しい少女だった。
「その本をよく読み、そこに書かれているままをその子供に施すよう」
 まだ、すべての内容をよく読んだ訳ではなかったが、あの見開きのページから推察する事は明らかのように思えた。伯爵に命ぜられた子供とは、この少女の事であり、だとしたら勉強を見るという事は、文字通りそのままの意味ではなさそうである。
何しろ名家の娘達は社交界にデビューするまでは館の奥深く大事に育てられるのが普通で、その教育のためには、教養豊かな女性が家庭教師としてつくのが慣わしだ。おそらくは彼女の後ろに立っているこの女性が、その家庭教師なのではあるまいか。わざわざ学問所の学生を呼んで、大切にしている娘に近づけるなど常識では考えられない事だった。
 昨日のうちにあの本を隅から隅まで読んでおくのだった。激しい後悔を感じながら、私は、彼女に向かって深々と腰を折り、おそるおそる尋ねるしかなかった。
「お嬢様は、私がここに呼ばれた理由についてご存知でいらっしゃいますか?」
 少女の頬がわずかばかり赤くなり、じっとみつめていた瞳はそっと伏せられた。
「存じております」
「恐れ入りますが教えていただけないでしょうか…?」
 後に控えていた女性が気色ばんで割って入る。
「失礼でありましょう。ニコラス・ボールドウィン殿、お嬢様にそのような事を面と向かって…」
「いいのです。キャメロン夫人。詳しくお話しなかったお父様がいけないのですから。ただ、ニコラス様は、まだあの本を読んでらっしゃらないご様子。明日、改めてその事は二人だけでお話ししたいと思います。今日は、お疲れでしょうから、ゆっくりお休みくださいませ」
 少女はさっと立ち上がると、ドレスの裾をひるがえし、誰にも反論させずドアの向こうへ消えていった。私は、憤懣やるかたないといった視線で睨みつけてくる、キャメロン夫人と二人その部屋に取り残されて、肩をすくめる意外に他は無かった。
 その夜、ベッドの中で私は伯爵から預かった本を読みふけった。その本には、女性もしくは男性の尻を打つ事で、身体の中に快楽のための通り道を開く方法が、綿々と綴られていた。ハミルトン伯爵は私に彼の七番目の子供であるマリエーヌという13歳の少女を折檻して、快楽を教え込めと命じているわけだった。
私は正直困惑した。いくら美しいとは言っても彼女はまだ子供だ。性愛の対象として捉えるのは難しい。何かの罪悪を犯しているような心持だった。それだけでなく、なぜそのような事をする必要があるのかが分からない。そして、その相手にただの学生でしかない私が選ばれた理由も……。







 翌日、私は改めて呼び出され、四阿で本を読んでいるという少女を探して庭の小道を辿ることとなった。さすがは、伯爵家というべきで非常に入り組んだ迷路のような庭のどこもかしこもきちんと手入れが施されている。
 少女は、その奥まった庭の四屋のベンチで、膝の上に本を拡げてぼんやりと考え事をしているようだった。
「マリエーヌ嬢…」
 はっと、身体を起こした彼女の膝の上から本が滑り落ちた。慌てて立ち上がろうとする彼女を制してかがんでその本を取り上げると、それは私が伯爵に預かった本と同じものだった。私はゆっくりと顔を上げ、彼女にその本を手渡した。
「どうしてなのです」
 マリエーヌは頬を赤くして顔を背けていた。
「どうしてこんな事を?それになぜ僕を?」
 マリエーヌはちょっと首をかしげてから、くるりと身体を廻して振り向くとすまして本を受け取った。そして、私の目を覗き込んだ。
「本当にどうしてだか知りたいの?でも、知ってしまったらもう後戻りできない。まあ、お父様はもうあなたを手離すつもりはないみたいだけど…」
「え?」
「この目的のためだけに、あなたを選んだみたいだし、そのためにずっとご実家の方にも援助をしてきたのだしね。でも、逃げ出すのなら今のうち、私に手を掛ける前なら何とでも言い逃れられるわ」
 私は、その口のききように驚いて彼女の瞳を見つめた。良家の女性とは思えない率直な口調にも愕いたが、きらきらといたずらっぽそうに光る瞳がまるで男の子のようだった。少女は顔を伏せるとチラッと私の顔をうかがった。一瞬、それは何もかもを知り尽くした娼婦の顔のように婀娜めいて見えた。
 私は、その瞬間、彼女に恋をしていた。欲望が稲妻のように身のうちをつらぬいて、今すぐ彼女の服を引き裂き、昨夜眠れないままに読みふけった淫らな行為を彼女の上に仕掛けたいという気持ちが、恐ろしく強く自分を支配するのが分かった。
「あなたは、私が欲しい?それとも平穏な人生の方を選ぶのかしら」
 チロリ…と、彼女の赤い唇をその舌が舐めるのが見えた。私はぞっと総毛だった。彼女は、何も知らない少女ではなかった。すでに私は彼女に捕らえられていた。
「そんなふうに男を誘惑して、はしたないとは思わないのですか?」
 私は腕を伸ばして、彼女を引き寄せた。それから、彼女の耳たぶに唇を押しつけ、息を吹き込むようにして囁いた。腰に廻された腕にぶら下がるようにしがみついてきながら目を閉じて、唇を少し開き、喘ぐようにする少女の表情をむさぼるように見つめる。なんて色っぽいんだ。まさにこれは、犯罪的な存在ではないだろうか?
「そういう、悪い事を平気でするような子供は、行いを改めるようにきつくお仕置きをしないとね」
「男の人はみんなそう言うのね。いったいどんな風に行いを改めさせたいんだか…」
 笑いを含んだ口調で挑発してくる彼女を膝の上に抱き取ると、そのスカートの裾を捲り上げた。震える手で、高級なレースのひだ飾りに縁取られた下穿きの紐を引く。するすると紐がほどけると、白くて桃のようにふっくらとした眺めが表れる。
 私はごくっ、とつばを飲み込んだ。学問所での生活は清貧で修道士のようで、ほとんど女性と接する事の無い二年間の後では、その眺めはあまりにも扇情的だった。そっと白いふくらみの上に手を乗せてみる。すべすべとした大理石のような手触りにうっとりとなりながら、ぎゅっと掴みしめその弾力のある丸みを楽しんだ。
 マリエーヌが溜息を付きながら身体を押し付けてくる。その時、私は自分の膝にあたる何か固いものに気が付いた。ありえない場所にありえないものがあって、それが私の膝に押し付けられる感触だった。まさか……?
 私は、驚きながら手の下にある奇跡のような身体の脚の間へ手を滑り込ませた。しっとりと、湿った女性器に手が掠めた。え?だとしたら…これはなんだ?私は、もう一度もっと深くまで手を滑り込ませた。
 私の手は、まだ、発達しきっていない唐辛子のようなそれを握りしめていた。
「あん」
 艶めいた、彼女の小さな悲鳴と同時に、彼女はこらえ切れないような笑いに身体を震わし始めた。膝を抱きしめていた手に力を込めて起き上がる。
「気付いたね。若い学生さんにしては勘がいい」
「君は……!両性具有者なのか?」
 マリエーヌはくすくす笑いながら、下穿きを蹴り飛ばして完全に脱ぎ捨てると、勢いよく立ち上がった。
「さあ?わからない。私は私。女のようでいて女で無い者。男のようでいて男でもない者。そして、伯爵家の多大なる頭痛の種」
 彼女の赤い唇が三日月のように吊りあがった。心底楽しそうな様子で、彼女は自分のスカートをめくり上げる。私の目の前にあらわにされたのは、男性器というにはあまりにも未熟な、そう、むしろ肥大したクリトリスに見えたかわいらしいくちばしだった。彼女はその突起を撫でながら、わざとらしく身をくねらせて見せた。
「わかるでしょ?こんな身体をした淫乱な娘を伯爵が扱いかねているのが。誰にでもしがみついて、お尻を叩かれる事をねだるような子供をどこへ片付けたらいいのか困っているのが」
 かわいらしい甲高い笑い声が庭に響き渡った。私はあまりにも驚いて何の対処もできず、白々とした彼女のそそけだった頬をみつめていた。その胸に理由の無い鋭く突き刺さるような痛みを感じて、我に帰った時、私は、衝動的に腕を伸ばして少女の身体を懐の奥深くに抱きこんでいた。彼女の折れ曲がった細い指先が私のシャツの胸元に食い込んだ。
「泣かないで」
 ためらいながら、彼女の手が私の背に廻される。
「ニコラス…。私なんかのため泣かなくてもいいのに」
 私は頭を振り、一層彼女の身体を抱きすくめた。伯爵の思惑も、自分の貧しい心故の損得勘定も、淫らな欲望も、どこかへ押し流されてしまっていた。私はただただ、神の表した奇跡のような彼女の身体を、そして、その不思議な胸の痛みを抱きしめながら涙を流していた。



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