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 明け方の夢を膨らませて作った、切ないSMの物語


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性的、暴力的な表現を含んでいます。
虚構と現実の区別のつかない方
18歳未満の方はご遠慮くださいませ。
自己責任に於いて閲覧していただきますようお願いします。

 
 「それでは、始めさせて頂きます」
 素裸になって、軽く両手を拡げているマリエーヌの身体にハルトヴィックは寸法を測るためにメモリを刻んだ紐を巻きつけ始めた。乳房の丸みが終わる場所から始まって、二センテ刻みに計っていく。私は少し離れた椅子に掛けてハルトヴィックが機械的に彼女の身体に両手を廻しては、寸法を測り、ノートに書き付けていくのをじっと見つめた。
 膝の上までやってくると、彼は何気ない様子で
「おみ足を開いていただけますか?」
 と、持ちかけてきた。マリエーヌは、彼の手が身体の上を這うのをくすぐったそうにただ黙って耐えていたし、足を開くという要求にもちょっと苦笑して黙って従った。
 膝の上から今度は反対に片脚ずつ、二センチ刻みにあがっていく。まずは右足を次に左足を。
「申し訳ございません。こちらに脚をお乗せくださいますように」
 ハルトヴィックは安楽椅子の側に置いてある、脚乗せ台を引き寄せると彼女の足元に据えた。
 マリエーヌは不思議そうな顔をしながらも、男の言うがままにそこへ脚を乗せた。脚を開いて寸法を測るのと、片脚をあげて、もう片方の脚をまっすぐ伸ばしたままで脚を測るのでは微妙にサイズが違ってくるという理屈は分かるが、膝を曲げて脚を上げれば、どのような風景が出現せざるをえないか想像いただけると思う。
 マリエーヌは黙って脚を上げ、それからその脚を下ろして、軽やかに反対側の脚を上げる。彼女の動作を見ていると、そういう行為に周囲の男達が示す反応を楽しんでいるのがよく分かった。そして、男の手が自分の身体の上を愛撫するように滑っていく感覚を堪能しているのが。反対にハルトヴィックは、明らかに動作がぎこちなくなってきている。
 殊更機械的に、職業的に採寸を繰り返していても、その行為のために他の感情が昂ってきているのは傍目にも明らかだった。熱く深く、溜息のような吐息を押し殺し、赤らんだ頬を隠すように節目がちになって行く。
 そして、私といえば、まるで目の前で恋人の身体を掠め取られるかの様な行為を受けながらも、段々と身体が固くなっていくのを感じていた。三人三様に別の意味でときめきながらも、それを相手に悟らせまいとさりげなく振舞っているうちに、お互いの間に共犯者めいた息を潜めあうような興奮が高まってくるのを感じた。
「では、お嬢様。この椅子にうつぶせになって腰を高く掲げていただけますでしょうか」
 お仕置きを受けるときのように椅子に身体を乗せて欲しいと要求されて、マリエーヌはきらきら瞳を光らせた好奇心に満ちた表情を私の方へ振り向けた。いくら彼女が自分の身体に恥じらいの無い天真爛漫さを抱いていても、さすがに夫と定められた男の前で、あからさまに脚の間を晒してみせるように言われては、何気ない振りなど出来なかったのだろう。
 だが、普通だったら、形ばかりでも恥ずかしがるそぶりのひとつやふたつ演じてみても罰も当たらない状況で、彼女がどうしても押さえきれなかったのは、私が何をどう考えているのか知りたいというその気持ち、ただひとつだけであった。
 彼女の私を振り返った瞳は物問いたげに私を見つめ、あからさまにまつげをぱちぱちと瞬かせた。ええ、そう。ご期待通りの辛い思いをしていますよ。私が微笑んで眉をあげて見せると、マリエーヌはいかにも嬉しそうに満足げな表情で、安楽椅子の上に身体を伏せて行ったのだった。


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