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 明け方の夢を膨らませて作った、切ないSMの物語


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性的、暴力的な表現を含んでいます。
虚構と現実の区別のつかない方
18歳未満の方はご遠慮くださいませ。
自己責任に於いて閲覧していただきますようお願いします。

 
  指は何度も出入りし、段々深く奥まで差し入れられた。その度に彼女の身体は猫のように反り返り、お尻は左右に振られる。溜息と呟き声、そして喘ぎがもれ、初めての感覚に戸惑うばかりだった彼女が、したたかに立ち直り、与えられるものを味わい始めたのが分かった。
 それを充分緩んだと見たのだろう。ハルトヴィックは七つの玉が連なったかのような棒を取り出すとアヌスの入り口にやさしくあてがいやんわりと力を込めた。丸い玉のひとつ目が彼女の入り口をじわじわと押し開き、少しの抵抗の後にその中へとすっぽりと姿を消して行った。
「あん」
 異様な感覚に、驚いた彼女が起き上がろうとするのを背中を押さえて、尚も押し付ける。二個目の玉がまたゆっくりと彼女の入り口を開く。サイズを測るだけならもっと細くもっとすべらかな棒で充分なのではなかろうか。明らかにこの男は、相手の無知さにつけこんで貞操帯を誂える女達の身体を弄んでは喜んでいるに違いなかった。
 やっている事は同じとはいえ、そこは男の身勝手さというものだ。さっきまでの共犯者めいた倒錯した感情は消え、代わりに嫉妬にも似た感情が私の胸を妬き始めていた。
 今日、初めて会ったばかりの男に、無垢な身体をすべてゆだねきって、快楽を味わっている彼女が恨めしかった。だが、見ようによってはその苦しみを与えているのは夫となるべき私ゆえであり。彼女が耐えているのも私のためとも言えなくも無い。
 不思議に絡み、縺れた糸が私の心を捉え、彼女を愛おしく思う心とは反対に、残酷に責めさいなみたい。泣くまでお仕置きしてやりたいという、理不尽な欲望が駆け巡る。それほどに、私は彼女のお尻と彼女の苦しみに魅せられてしまっているのだった。
 一個、また一個と丸い玉は彼女の身体の中へ消え、その度に零れていた彼女の小さな悲鳴は、どこか甘く喜びを滲ませてはっきりと色を変えて行きつつあった。きっちり七回彼女に鳴き声を上げさせた淫具はすっぽりと根元まで入り込むと、繊細に掘り込まれた美しい模様のついたその握りをお尻の飾りのようにまんなかにして、ゆっくりと廻される。
「あ……」
 溜息が、零れる。椅子にしがみつく彼女の指が、彼女が感じる喜びを如実に示していた。ハルトヴィックは真剣な表情で彼女の身体の奥を探っていた。その淫具を通して、彼女の身体の中の微細な襞の凹凸のすべてを測らずにはいないというかのように。その憑かれたような真剣な眼差しは、この男も、恥ずべき悪魔の所業に深く囚われた私と変わり無いのだという事をはっきり私に知らしめていた。
 彼女の身体が喜びに蠢き、そして「後」の刺激だけで上り詰め始めた。
 だが、その気配を感じるとハルトヴィックは、握りから手を離して分度器の形をした道具へと手を伸ばした。逝きそうで逝けないその境目のぎりぎりの薄闇の中で、彼女の身体が痙攣した。彼女のお尻に生えた象牙の飾りも共に揺れる。
 その振幅と角度を測り始める男のわずかでも間違えまいとする念入りさは、ほとんど狂人の所業だった。マリエーヌは椅子に爪を立ててじっと堪えている。ようやく測り終わった男は安堵の息を吐くとさかしまに淫具を握りゆっくりと引き出し始めた。
 さっきとは反対に玉が一個ずつ姿を表して、その度に彼女の喘ぎもより深くなっていった。最後の一個が抜ける瞬間。彼女の身体はぐっと反り返り。襲ってきたオーガズムに全身がぱあっと色を変えていくかのように輝いた。私達ははっと息を呑み、見てはならぬもの、触れてはならぬものに触れてしまった畏怖に顔を見合わせた。
 喜びにけぶる瞼をかすかにあげた彼女に、ハルトヴィックは震える声で告げた。
「お嬢様。今度は前を計らせていただきますので、椅子に普通に座っていただけますでしょうか」
 ぼんやりと、視線を巡らし、ぼうっと今味わったものの余韻に酔っていたマリエーヌは、夢から覚めた様子でハルトヴィックの顔を見つめた。その眉がみるみるうちに寄せられ驚いた瞳は動揺しながら私の姿を探す。奇異に思い、椅子の中から乗り出した私を一瞬見つめた後、マリエーヌはさっと赤く染まった頬をそらした。
どうやら、簡単に前も測って終わりと言う訳には行かないらしい予感に、私は肘掛を握りしめた。



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