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 明け方の夢を膨らませて作った、切ないSMの物語


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性的、暴力的な表現を含んでいます。
虚構と現実の区別のつかない方
18歳未満の方はご遠慮くださいませ。
自己責任に於いて閲覧していただきますようお願いします。

 
「お申し付けとあれば、わたくしがお断りするはずはないではありませんか。おっしゃってさえくだされば、どのようなことでもしてさしあげますとも」
 フランツ様の肩がびくりと揺れ、思わず後へ下がられる。その動作が、彼の本心を表していた。飢えに苛まれた体がいう事をきかず、思わず鞭を望んでみたものの、刻み付けられた屈辱と苦痛の記憶は無視するにはあまりにも生々しすぎた。私は、自分の体躯を相手に見せ付けるようにわざとゆっくりと彼の身体に自分の身体を寄せて行った。フランツ様が息を呑むのが分かる。耳元に顔を寄せると息を吹きかけるようにして囁いた。
「うんと強く打って差し上げます。あなたが泣き叫ばずにはいられないように。いくら許しを請われても、聞きませんよ。死ぬほど後悔させて差し上げましょう。どこを打たれたいんですか。背中、尻。それとも足ですか。」
熱い身体を彼に押し付ける。
「そう、あなたの欲望に満ちたその棹を打って差し上げてもいい。痛いでしょうね。きっと。悲鳴を上げずにはいられない。耐えられますか。いや、耐えられなくても逃げる事はできないのですよ。それでも、私に打たれたいのですか?」
 言葉をついで行くうちにフランツ様は、だんだんと青ざめ握りしめる拳の震えも酷くなって行く。押し殺そうとする喘ぎが、深く、苦しそうになる。目をギュッと瞑る。私の顔を見ずにすむように、だが、目を瞑ったばっかりに過去の記憶がまざまざと蘇ってきたのか、ひゅうっと息を吸い込むと、激しく首を振った。
「……やめろ。ヴァンツ……」
「どうしてです。弄って欲しかったのでは無いのですか。ほら、あなたの身体は熱くなっている。いったい昨日陛下に何をされたんです?」
「……ヴァンツ……」
 私は彼の首を左手でぎゅっと掴んで、ぐいっと引きよせた。彼は逆らわずされるままに顔をあお向ける。
「……薬ですか」
「違っ……」
「では、なんです?」
「ただ、欲しいんだ。わからないのか。そう身体が仕込まれているんだ。抱かれる事と苛まれる事が裏表に」
「どうしてでしょう。あの、旅の夜に私達は何度も身体を重ねあった。でも、こんなにあなたがおかしな様子をなさった事はありませんでしたよ」

 握っていた彼の身体を突き放し、改めて腰を抱いて引き寄せた。お互いの脚が絡むほどに身体を押し付けると、彼のそれがすっかり固くなって太腿に当たる。フランツ様も感じているはずだ。私の身体がそれ以上に硬くなり彼を求めている事を。
「お前は……違う。お前は私を愛してくれた。責め弄ったりしなかった」
「そうでしたか?どうすれば、あなたをもっと感じさせられたんです。焦らして差し上げればよかったのですか?」
 赤くなっている首筋に、熱い吐息を噴きかけながら軽く歯を立てた。痛みと、そそる快感に彼が身震いするのが分かる。
「やめ……ろ……やめ……、ヴァンツ、お前にそうされたいわけじゃない」
「では、誰にされたかったのです。ご自分で望まれて王の側に行かれたのじゃありませんか」
「望んだわけじゃない!どうすればよかったんだ。相手は陛下なんだぞ!」
「あなたは、心配して眠れなかった私に王とあなたを分かち合えとおっしゃった」
「ヴァンツ!僭越だぞ。お前に私の行動をどうこう言う資格など……!」
「それでも……あなたを鞭で打つ資格はあるわけですね」
 ただでさえ青ざめていたフランツ様はショックで顔を白くなさっていた。私がそこまで、ただ責め弄るために、そこまで踏み込んでくるとは考えていなかったのだろう。汗の滲む額を震える手で押さえながら顔を背けた。
「ヴァンツ。許せ。私だって……辛いんだ」
 分かっています。あなたがどれほど辛いか。私にそれを分けてくださるのでしょう?私だけに。廻した腕にもっと力を込めてお互いの身体を押し付けあった。フランツ様は苦しそうに眉を寄せながらも、顔をかたむけると衝動的に私の唇に唇を押し付けて来た。傷ついた気持ちを慰めてもらいたがっている。陽だまりのような優しい愛を欲しがっている。
それでいてあなたは、それだけでは満足できないのですね。私は、彼の身体を無理矢理引き剥がした。
「ヴァンツ!」
 殊更、目付きをきつくして彼を見つめる。今ここで、やさしくすれば、私は自分を制御できないだろう。



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