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 明け方の夢を膨らませて作った、切ないSMの物語


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性的、暴力的な表現を含んでいます。
虚構と現実の区別のつかない方
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自己責任に於いて閲覧していただきますようお願いします。

 


 被さってくる相手の身体がやけに重い。重なり合っている肌がいつもよりもずっと熱い。胸苦しさは、縄のせいだけでなく、跳ねあがる心臓は、怯えのためだけでも無かった。裏返されたせいで手首にかかっていた、自分の体重からは逃れられたものの、身体の自由が取り戻せたわけではない。
 撫であげられ、なぞりあげられ、そして強くつかみしめられる。じわじわと、せりあがってくる快感と、段々と敏感さの増してくる肌と、不意に襲い掛かってくる圧迫の痛みが、徐々に、晃を混乱の中に引きずり込みはじめていた。

 いつもと同じ、変わらぬ手順で、じわじわと追い上げられたと思うと、急にがくんと落ちる。その繰り返しが、続く。いつの間にか、足首にからげられた縄が膝を胸に押し付けるように引き上げられ、その縄が、身体に巻き付けられていく。
 一本、いましめが増えるたびに、身動きならなくなってくる。

 抱かれる時に、自分はそんなに自由に動いていたんだろうか。動くという事は、それほどに、自分の感覚を外へ逃す役目をしていたんだろうか。増えてくる縄は、晃の自由を封じ込める。そして、その縄の枷の中に、晃は、自分を解き放とうとしていた。自分で保持する事も、姿勢を制御する事もなく、曲げられた膝は胸に押し付けられ、いつのまにか、うつぶせになり、閉じられた上半身と開かれた下半身は、ただ一つの繭の中に折りたたまれていく。
 肌の上を滑って行く縄が、留まり、それから、締め上げてくる。その過程を何度も何度もくぐりぬけて、その度に、一枚一枚、蔽っていた自我の覆いが引きはがされて行く。動けなくなり、縄に包まれて・・・その反対に感覚がむき出しになった皮膚を、最後に志方は音を立ててひっぱたいた。

 腕は後ろ手に。足は、M字に。姿勢はうつぶせに。自由に動かせるのはただ、首から上だけだった。
 
 もう逃げられない。何をされても逃げられない。

 触れて来ない志方が、すぐそばにただ座って自分を見つめているのが分かった。視線が、ちりちりと肌の上を動いて行くような感覚がして、晃は、身体を膨らませ、縄をきゅううっと張りみなぎらせた。力は内側に貯められ、自分からは何もしかけて行く事が出来ない。

 志方が煙草を取り出す音が聞こえる。

 とんとん・・・と、煙草の箱に、先を打ちつける音がして、そのまま、静かになった。ライターの火がともされる音を晃はじっと待った。志方が、煙草に火をつけて、その、煙を吸い込む息の音を。彼がなにかをするのを。彼が、自分を見つめる以外の何かをする気配を・・・・・・。

 志方は動かない。そして、自分は動けない。開かれて、隠せない。志方に、隠そうとも思った事が一度もない身体の中心をさらしたまま。晃は、目を閉じてただ待った。今まさに、首をひねられて羽根をむしられようとする、鶏のように。羽根を膨らませるように、息をいっぱいにすいこんで、縦横に巻き付いている、縄の存在を感じながら、晃は・・・・ただひたすらに次の動きを待っていた。



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