御伽噺・６

ここでは、「御伽噺・６」に関する記事を紹介しています。

御伽噺・６

2007/08/10(金)

森の奥深くに住んでいる魔女は
綺麗な女の子が大好き。
時々村に降りて来ては
こっそりとさらって来るという評判でした。

さらわれてきた女の子達は
魔法をかけられて
すっかり恋の虜に
なにをされてもうっとりと夢見心地

「さあ、その服を脱いで
ベッドの上にいらっしゃい
かわいい娘
怖がらなくても大丈夫」

そうして女の子達が
夢の中を漂っているうちに
身体はすっかりと魔女のもの
バリバリと音を立てて
食べられてしまっても気がつかない

何も見ないで
何も知らないで
何も感じないで
何も考えないで

夢を見ているうちに私の物におなり
私の血に、私の肉に、私の骨に
決して無駄にはしないからね
私と一緒に永遠を生きるがいいわ

さて、あなたもこの魔女の捉われ人になりたいですか
ご希望の方にはその森の場所をお教えします

スポンサーサイト

[PR]

御伽噺 | トラックバック：0 | コメント：2 | Page Top↑

≪御伽話・５ | ホーム | 御伽噺・７≫

この記事へのコメント

鬼

　西洋の吸血鬼、東洋の鬼。
どっちも同じでいい男でありますように。(笑）
水になって流れてしまった美女と
残された男とどっちが可哀想なのかな。
どっちも自分の事しか考えてなかったりして。
一番可哀想なのは賭けに負けて
苦労してつくった美女を徒や水にされて
流されてしまった鬼なのかもしれません。

2007/09/23(日) 15:07 | URL | さやか #DS51.JUo[ 編集]

コワクテキ

うううぅぅぅ。
いいですねぇ。この詩。
蟲惑的・・・っていうんでしょうか？
ちょっと違うかな？

昔々、鬼との賭けに勝った男が絶世の美女を手に入れました。
ところが美女を譲られるには条件があって、百夜のあいだ抱いてはいけないというのでした。
愛してもらえないと嘆く美女。
男はとうとうガマンできなくなって、九十九夜めの晩に、鬼との約束を破ってしまいます。
ところが女は抱かれたとたん、さらさらと水と化して流れさってしまったのです。
美女の正体は、鬼が集めた死体の中の、いちばんいい部分で作られていて、
百夜経つとほんものの美女に生まれ変わるはずだったとか。
あっ、これは残念ながら、柏木のオリジナルではありませぬ。
（＾＿＾；）

2007/09/22(土) 21:52 | URL | 柏木 #D3iKJCD6[ 編集]

コメントを投稿する