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3、そして、握られたこと

ここでは、「3、そして、握られたこと」 に関する記事を紹介しています。
 「いいだろう。ここへ来て、その机にうつぶせて」
 喉がからからになって、舌が上あごにくっつきそうだった。言われたとおりに高原のそばへ行き、高原が示す机へ体を屈める。ちょうど座った男の触りやすいところへ尻を差し出す格好に。漏れる息がやけに熱く胸苦しかった。
 ひやりとした男の手が尻をまさぐる。ああ!やめろよ。叫びだしたいほどの嫌悪感。
「もっと、足を開いて」
 ああ、くそっ!なんて奴なんだ。俺は少しずつ脚をずらして開いていった。男の手がするりと尻の間にもぐりこむ。そしてアナルに指を押し付けてきた。吐き気が込み上げてくる。そんなところをいきなり触られても、何も抵抗できない自分が情けなくて。しかも、あろう事か男は手を返して、足の間からぶら下がっているものを掴みしめた
 あっあっ!じんわりと力を込められて冷や汗がどっと湧き出てくる。
「どうだい。淳一君。何も逆らえないってどういう事か、少しは分かったかい?」
 俺は、必死でうなずくしかない。机に押し付けた手を握りしめ、目をつぶり、顎を突き上げて、震えながらも足を閉じる事すら出来ないんだ。
「や、やめ…」
 思わず声が漏れた。すると男はぎゅっとこぶしに力を入れて来る。
「ひっ!」
「君は、まず口の利き方から治す必要があるな」
「う…っく」
「君は、私の奴隷になるんだよ。私の事は旦那様と言いなさい。そして、敬語を使う事だ」
「わ、分かりました。……旦那様」
 声が震えた。情けなくって涙が滲んでくる。だけど、玉を握られていて、俺に何が出来る?いや、されてなくったって、俺が売られてこいつのものになっちまったって事に変わりは無いんだ。こうやって、裸で尻を差し出して、這い蹲るのが俺の役目なんだから。最後に奴はひときわぎゅっと力を入れて、俺に悲鳴をあげさせてから、俺の体から手を離した。
 サイドテーブルのグラスの横に置いてあったお絞りで手を拭いながら男は低く笑っていた。俺は、歯をくいしばって、机にしがみついているしかなかった。男がベルを鳴らすと、すぐに、執事が入ってきた。裸で机にしがみついて震えている俺を見ても、表情一つ変えない
「各務を呼べ」
 ぴしゃっ、と手のひらで尻を叩かれた。俺は、机の上で陸にうちあげられた魚のように跳ねた。
「まだ、動くなよ」
 尻の穴に何か冷たいものが触る。細くて固くて冷たい棒の方なもの。後で俺に吐き気を催させた事に、それは、グラスをかき混ぜるためのガラスのマドラーだった。男はその棒で俺の尻やアナルや足の間から覗く大事なものを突き回して、俺のおびえを搾り取った。
 いくら強がってみても、何の経験も無く、抵抗の術を剥ぎ取られて放り出された16歳の子供の俺は、奴がする事の意味が分からず、ほんとうに怖かった。力でねじ伏せられ、逆らう事を許されない身では、傷をつけないなんて約束も、何の慰めにもならないって事を思い知らされていた。
 ドアにノックの音がして、
「失礼します」
と、 白衣を着た男が入ってきた。銀縁メガネに前髪のかかる、お約束のような風体をした、背の高い男。薄い茶色の冷たい目をして、涙を浮かべながら、必死で机にしがみつく素っ裸の俺をじろじろとねめつけた男。これが、俺が、どういうわけだか全く理解できないけれど、すっかりとメロメロに惚れちまう事になる男。各務祐輔(かがみゆうすけ)だった。




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