「調べるって…何するのさ」
裸の体から湯気を立てながら、俺はさりげなくバスタオルで体を拭く降りをして、体を隠していた。もう、知られているのは、分かっているけど、やっぱり恥ずかしい。
「簡単な検査だよ。採血と、検尿と、浣腸して触診…かな?」
う……。浣腸して…触診?本気かよ。俺ってもしかして、ほんとに不幸?現実を突きつけられて移動するのも困難なくらいに起きあがっていたペニスは、あっというまに萎えてしまった。各務は、くすくす笑いながら、脱力してドスンと椅子にお尻を落とした俺の腕にゴムバンドを巻き始める。腕にかがみこんだ メガネの下は結構綺麗な顔している。
……ああああ。男に見とれでどうするんだよ。俺。ほとんど感じないくらいに痛みも無く注射針が腕の中に吸い込まれて、血液が抜き取られて行く。…上手い。いや、別にさ。注射が上手だからどうって訳じゃないけど、へたっぴいの看護婦に痣作られた事がある俺としては、それなりの技術職なんだから、ちょっと尊敬の気持ちが芽生えてきた。
「この診察台の上に上がって」
その時各務が、部屋の端の白いカーテンを勢い良く音を立てて引いた。すると、産婦人科の内診台のようなものが現れた。
やっぱりいいいいぃ!俺の尊敬の気持ちは瞬時に霧散した。正直初めて見るけど…想像していたよりもずっと卑猥だ。いや、違う。病気じゃないから尚更そう感じるんだ。しかも、あの上に上がってされる事っていえば「浣腸」なんだ。男に犯されるために「浣腸」するなんて。俺が地の底までどーんと落ち込むようなくらい気分になったって、それは無理ないだろう?
逃げ出せるものなら、逃げ出したい。だけど、もう、逃げられない。この家の門をくぐった時から。いや、お袋が金で俺を売っちまったと知ったときから。なんて事無いさ。浣腸なんて。誰だって、やってるって。いや、やってないか。だけど、一応医療行為なんだし、平気さ。そうだろう?あああ。 誰か、なんでもないって言ってくれ。俺の頭の中では、とぼしいSMプレイの知識がぐるぐる廻っていた。
台に上がろうとする俺の足は震えていた。何かが変わってしまうのが分かっていて、自ら拷問台に乗るような……胃の辺りがふわふわと落ち着かない、そんな気分。それでもなんとか、両足を両側に突き出ている足受けへ乗せる。宙に浮いた格好だから、ベッドの上に上がるのと違って、やけにやりにくい。足がぱっくりと開いてしまい、いくら男の俺だって 恥ずかしくて、赤くならずにはいられなかった。
「もう少し、下がって」
各務は俺の尻の位置を調整させると、足受けのところへ乗った俺の脚の膝の辺りをベルトで固定し始める。怖い。自由を奪われるのがこんなに怖いものだとは知らなかった。
「手を挙げて」
Ⅹに張り出しているその上部のところに俺の腕は固定された。腕にベルトが巻きつけられる時、俺は必死に歯をくいしばっていた。なんでもない。なんでもない。なんでもない。違う。なんでもない事ない。
俺は自分で自分を差し出した。自分で自分を奴隷にしちまったも同然だった。
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裸の体から湯気を立てながら、俺はさりげなくバスタオルで体を拭く降りをして、体を隠していた。もう、知られているのは、分かっているけど、やっぱり恥ずかしい。
「簡単な検査だよ。採血と、検尿と、浣腸して触診…かな?」
う……。浣腸して…触診?本気かよ。俺ってもしかして、ほんとに不幸?現実を突きつけられて移動するのも困難なくらいに起きあがっていたペニスは、あっというまに萎えてしまった。各務は、くすくす笑いながら、脱力してドスンと椅子にお尻を落とした俺の腕にゴムバンドを巻き始める。腕にかがみこんだ メガネの下は結構綺麗な顔している。
……ああああ。男に見とれでどうするんだよ。俺。ほとんど感じないくらいに痛みも無く注射針が腕の中に吸い込まれて、血液が抜き取られて行く。…上手い。いや、別にさ。注射が上手だからどうって訳じゃないけど、へたっぴいの看護婦に痣作られた事がある俺としては、それなりの技術職なんだから、ちょっと尊敬の気持ちが芽生えてきた。
「この診察台の上に上がって」
その時各務が、部屋の端の白いカーテンを勢い良く音を立てて引いた。すると、産婦人科の内診台のようなものが現れた。
やっぱりいいいいぃ!俺の尊敬の気持ちは瞬時に霧散した。正直初めて見るけど…想像していたよりもずっと卑猥だ。いや、違う。病気じゃないから尚更そう感じるんだ。しかも、あの上に上がってされる事っていえば「浣腸」なんだ。男に犯されるために「浣腸」するなんて。俺が地の底までどーんと落ち込むようなくらい気分になったって、それは無理ないだろう?
逃げ出せるものなら、逃げ出したい。だけど、もう、逃げられない。この家の門をくぐった時から。いや、お袋が金で俺を売っちまったと知ったときから。なんて事無いさ。浣腸なんて。誰だって、やってるって。いや、やってないか。だけど、一応医療行為なんだし、平気さ。そうだろう?あああ。 誰か、なんでもないって言ってくれ。俺の頭の中では、とぼしいSMプレイの知識がぐるぐる廻っていた。
台に上がろうとする俺の足は震えていた。何かが変わってしまうのが分かっていて、自ら拷問台に乗るような……胃の辺りがふわふわと落ち着かない、そんな気分。それでもなんとか、両足を両側に突き出ている足受けへ乗せる。宙に浮いた格好だから、ベッドの上に上がるのと違って、やけにやりにくい。足がぱっくりと開いてしまい、いくら男の俺だって 恥ずかしくて、赤くならずにはいられなかった。
「もう少し、下がって」
各務は俺の尻の位置を調整させると、足受けのところへ乗った俺の脚の膝の辺りをベルトで固定し始める。怖い。自由を奪われるのがこんなに怖いものだとは知らなかった。
「手を挙げて」
Ⅹに張り出しているその上部のところに俺の腕は固定された。腕にベルトが巻きつけられる時、俺は必死に歯をくいしばっていた。なんでもない。なんでもない。なんでもない。違う。なんでもない事ない。
俺は自分で自分を差し出した。自分で自分を奴隷にしちまったも同然だった。
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