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12、念入りに拡張

ここでは、「12、念入りに拡張」 に関する記事を紹介しています。
 毎日の生活には、高原がサディストである事は何の影響もなかった。初めてあいつに犯された後、三週間も奴は全く顔を見せなかった。その代わり弁護士と名乗る男がやってきて、何枚も書類をかかされ、俺は家のそばの私立高校へ転校させられて、そこへ通う事になった。
 使用人しかいないだだっぴろい屋敷での生活は、上げ膳据え膳で全く不自由はない。寄り道はするなと、釘を刺されてはいたものの、好き勝手に豪遊できるほどの小遣いも与えられていた。服も、ブランド物が、不自由しないように色変わりで用意されていたうえ、若者が欲しがるだろう最新のスマホやipad、携帯ゲーム機なども買い与えられていた。部屋にはパソコンがあって、音楽が聴けるよう良いスピーカーもある。さすがに家に友達は呼べなかったけど、遊びに行く分には、連絡を入れさえすれば自由にさせてもらえた。お坊ちゃんの多い学校の友人達は、全く擦れてなく、何の疑いもなく 俺を受け入れた。
 ただ、夕食の後は、必ず各務に向かいの部屋に呼ばれる。…アナルの拡張のためだった。
 だから俺は夕食がすむとすぐにトイレに行った。拡張の間に直腸への刺激で便意を感じたくないからだ。そして風呂に入る。拡張訓練の後もう一度入る事になるのは分かっていても、そうせずにはいられなかった。
 各務は、必ず俺を全裸にした。(尻の穴しか触らないくせに。)そして、例の台の上にうつぶせに縛り付けた。それから、浣腸器でゼリーを注入する。そうして、手術用の手袋をした手で念入りにマッサージをするのだ。それは、毎日判で押したように最初の日と同じ手順で繰り返された。
 一本、二本と指を増やしていく。俺が痛みや違和感に体をこわばらせると、すぐに気がついて、指を抜いて一本減らし、中で廻す様にする。二本の指を差し込んで前立腺をこすり上げる。そして、また一本、二本…。犯されたときの激しい痛みを忘れられない俺は、黙って各務の拡張に身を任せた。もう、あんな痛い思いをするのはごめんだった。少しでも楽に受け入れられるようになりたい。どうせ、逃げられないのなら、感じる体になりたかった。でないと、耐えられそうになかった。
 拡張訓練のときは、必ずコックリングを嵌められる。だから、射精する事は出来ない。それでも、何度もいったような快感に啼かされた。射精しなければ、男にだって何度も何度もオーガズムを味わう事が出来るのだった。
 毎日行われるからといって恥ずかしさは変わらなかった。なぜだろう。各務の舐めるように全身を検分する視線にさらされるとあっという間に勃ってしまう。それから、台の上に上がるときも、激しい羞恥を感じた。声をあげるのも嫌だった。必死に歯をくいしばってこらえた。だけど、感じないふりなんて通じやしない。あっという間に、あられもなくよがる事になるんだ。だが、それを出来るだけ後へ引き伸ばそうと体に力を込め、息を詰めて、声をこらえる。
「あ……ふっ。あんた……毎日、何をして過ごしてんの」
 学校から帰ってくると各務は屋敷にいなかった。夕食の前ぐらいに帰ってくる。と、言うよりも、各務が帰ってくると夕食になるようだった。そのため、俺は各務と差し向かいで食事をする。普通に話をする分には驚くほど、話題が豊富で面白い。食事の最中とその後の拡張訓練の時の落差は、俺の気分を翻弄した。
「え?」
「う……っく……だって……昼間は、家にいないジャン」
「ああ。病院だよ」
 驚いた。そうだ。各務は医者なのだ。
「ええ?あんた。本物の医者やってんの!?」
「そうだよ」
 ぐりっと、一番弱いところを指が擦り上げ、俺の体は勝手に跳ねた。
「あうっ。……うう。信じられない。こんな変態で、勤まるのかい」
「おあいにくさま。すこぶる評判はいいのさ。それに、外科が専門だから、人格は必要ないんでね」
「……はぁ、はぁ……なんで、こんな……事、してるの。男の尻なんか掻き混ぜなくても……儲かっているんだろう?」
「好きだからさ」
「え?」
「変態だから、男の尻が好きなんだ」
「はああ?何だって?……あ……あ。そこは…ダメ。ああう!」
「こうやって、男を啼かせるのが好きなんだよ」
「……金のためじゃなかったんだ」
「まあね。金には不自由ないんだ。財産があるんでね」
 しかも、外科医なら、報酬だって随分あるんだろう。奴が俺の尻を掻き混ぜているのは、金のためだと思っていたのに…。
「うっ。……っく。あ……い、いかせて……。死んじゃうよ」
「だめだ。こらえろ」
「うん。うう……」
 余計な事を訊いたために、念入りに弱いところを責められる羽目になった。しかも、金のためじゃなくって好きでやっているんだと思うだけで、何だか、体がおかしくなってくる
「す……好きなのは、尻の穴だけなの?」
「なんでだ?」
「だって……あああ。……うん。他のところは一辺も触らないじゃないか」
「そりゃ、高原のものだからな」
 ズキン!……何だか、突き刺さる言葉だった。そうだ。犯られてから三週間、一度もお呼びがかからないために忘れていた。俺は高原の持ち物なのだった。




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