fc2ブログ

14、おまけに鞭打ち

ここでは、「14、おまけに鞭打ち」 に関する記事を紹介しています。
 
 高原のプレイルームには、大きな鏡の前にしつらえられた二本の柱があった。金具があちこちにつけられていて何に使うかは一目瞭然。その柱の間に俺は大の字に拘束された。鎖にカラビナ、そして皮の枷。 最初から皮の枷を巻いてあった手足はあっという間にその鎖に繋がれた。そんな惨めな自分の姿を鏡の中に見せ付けられて、俺はまともに顔を上げられない。前回と同じように各務に体の中を洗われた後、すっかり準備を整えられて、コックリングもつけられゼリーも注入されている。
 三週間。毎日、毎日、毎日。縛られては快感を刷り込まれた体は、何をされなくても拘束されただけで興奮してしまうようになっていた。
「いい格好だな」
 腕をまわされ、尻を撫でられ、耳を噛まれただけで、立ち上がったペニスが跳ね上がる。隠しようも無い反応に俺は、いたたまれない思いで、必死に顔を背ける。その時、アナルに何かが押し付けられた。じわじわと入ってくるものがあって、俺は思わず体を捻った。だからって、それが何か見えるわけではなかった。高原の指が動き、それは体の中に納まってしまった。三週間の拡張の成果は明らかで、わずかな抵抗と違和感しかない。
「何?……何を入れたんだ」
 高原はくすくす笑う。
「気にするな。たいしたものじゃない」
 そう言いながらもう一個体の中に捻り込まれる。体の中で微妙に振動するそれは、いつのまにか俺の感じる場所へこつこつと当たる場所まで届いていた。
「それから、これはアナルプラグだ。リモコンで振動する」
  最後に黒いアナル用のプラグが差し込まれた。体の外にリモコンの受信機がコードでぶらぶらと下がる。そんな事をされて、あまりの羞恥に俺は気が狂いそうだった。高原は受信機をマジックテープのついたバンドで俺の太腿の外側に止めつけた。すでに俺はうっすらと汗をかいていた。念入りな各務の準備のせいで、ちょっと触っただけで信じられないくらいに反応する状態に持っていかれているそこへ、次々と異物を入れられて、しかもそれはどういうものなのか、体の中でこつこつと微妙に動き回る。
「はあっ」
 のけぞり、思わず自分で締め付けてしまい墓穴を掘った。下半身にじんわりと快感が伝わってくる。
「気持ちいいだろう?」
  胸の中は反抗の気持ちが渦巻いているのに、体は勝手に反応していた。高原は俺に廻していた腕を解くと、髪をつかんで上向かせ吸い付くようなキスをしてくる。……は、う。ちくしょう!こいつは、キスまでうまいんだ。嫌悪感が薄れたわけじゃなかったが、やりたい盛りの体は、この三週間でいいように仕込まれてしまっていた。各務が、なんでもない顔をして淡々とこなしていた仕事の結果がすでに現れていた。
 離れていった奴は二メートルほど離れたところにすえられていた肘掛け椅子に座って送信側のリモコンのスイッチを入れる。
「あ……ああ!」
 ぶーんという音とともに振動が直腸を刺激する。それだけじゃなかった。体の中でこつこつと動いていたボールも一緒に振動するのだ。それが体の中に収められている事も忘れて、無意識に逃れようと捻れる体。俺って馬鹿?いい加減に学習しろよ!
「う……うっく」
 スイッチが切られる。息をつく間もなくまたスイッチが入る。硬直と弛緩。そして、強弱。
 俺は鏡の前であいつのいいように身もだえしてみせなければならなかった。強い刺激じゃない。じれったいような、どこか遠くから近づいてくるようなエクスタシー。だけど、回を重ねるごとに、着実に近づいてくる事に違いなかった。思わず鎖を引いて、金具を鳴らしてしまう。そして、そんな様をじっと見られている。それでも、こらえきれず震え、ためいきをつき、呻き……奴を楽しませるしかない俺。
 体の中の快感が段々強くなってくる。じっとこらえているのが辛いほどの快感のうねり。感じやすくなっている自分の体の感覚に脅えていた俺は、背中を何かで撫でられてはっとなった。いつのまにか高原はすぐ傍に戻ってきていた。
 鞭だった。
 誰もが知っている黒くて房のたくさんついた鞭。やつはその房で俺の体を撫で回した。奴のやり方は解りきっている。俺を怖がらせようとしているのだ。鞭で撫で、どこを打たれるのか予告する。それが解っていてもやっぱり怖い。爪先立ち、体を捻って逃げようとせずにはいられない。だが、拘束されている体に出来るのは、高原を喜ばせる俺の恐怖を示す動きだけだった。
 怖い。すくみあがって伸び上がらずにはいられない。すると締め付けが強まり体の中の快感が大きくなる。それと同調して、振動を強められると、強い快感が高まってくる。
「あっ。あっ」
 目を閉じその快感を味わおうとしたとたんに、一発目の鞭が背中を斜めに打った。
「あ……つっ!」
 耐えられないほど強い痛みじゃない。だが、体は、勝手にねじれてのけぞる。そうして、体の中のものを締め付ける。スイッチが切られる。すぐに入れられる。そこへ、また新たな鞭が来る。
「う……」
 歯をくいしばった。声を上げたくなかった。高原は強弱を付けて俺の背を打った。快感と交互に来る痛み。必死で耐えていても、狙い済ましたように強く打たれると、悲鳴を上げてのけぞらずに入られなかった



↓ランキングに参加しています。応援してね。☆⌒(*^∇゜)v ヴイッ

スポンサーサイト
[PR]

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する